北の大地へ日本の果てを見に行った話(1)

9月某日。諸事情に諸事情が重なったりで唐突に旅に出ようと思い立つ。

行き先は北海道に決定。今まで一度も北海道に上陸したことが無かったり、地の果て(?)に行きたいとか色々と理由はあったが、一番の決め手はHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスなる12,000円でJR北海道を乗り放題(特急自由席&4回まで指定席OK)できる切符がまだ買えそうであったため(現在は残念ながら終売)。いっぱい鉄道乗れるじゃん!

www.jrhokkaido.co.jp

問題はどうやって北海道に行くかだが、鉄道は高い、飛行機も直前だと高いし何より普通すぎる、ということで舞鶴から小樽までのフェリーを選んだ。約21時間かかるが。幸いにも思い立ったのが夕方だったためまだ当日の便には間に合う。間に合った。

www.snf.jpとはいえ空きが無いと乗れないが、幸運にも舞鶴までのバスのラスト1席&舞鶴から小樽までのフェリーを予約できたのであとは行って乗るだけとなった。忘れていたがこのフェリーもGoToトラベル対象だったらしく、ツーリストAで片道12000円くらいだったのが8000円くらいになった。

三ノ宮まで移動してから、三ノ宮から舞鶴まではバスで約2時間。三ノ宮でのバス待ちの間、前方に鞄に艦これの鹿島のアクキーをつけたこれから舞鶴に行くのか楽しそうな成人男性2人組を見かけた。楽しそうなのは良い、こちらも楽しくなる。フェリーの中のレストランはちょっと高いらしいという話を聞いていたのでコンビニで飲み物やカップ麺(チリトマトヌードル)を買っておく。20時頃乗り場に到着したバスに乗り込むとそのまま寝てしまい、目覚めた頃には舞鶴手前だった。22時過ぎにバスは舞鶴フェリーターミナルに到着。降りるときに周囲を確認したが、フェリーターミナルで降りたのは乗った乗客の一部で大半は手前の舞鶴市内で降りていったようだった。鹿島アクキーの2人組も舞鶴市内で降りたようだった。

既に自分が乗る予定のフェリーは停泊しており、とりあえずデカいなと眺めた後でカウンターへ行き搭乗手続きを済ませた後は待合室で待つことに。周りを見渡すとグループとソロが半々ぐらいか。Twitterとかkindleとか見ながら乗船時間までの時間をつぶす。そうこうしているうちに乗船時間となって乗船アナウンスが流れ、階段を登って連絡橋?を通ってフェリーに乗り込んだ。

ひとまずフェリーに乗り込んで各施設の営業時間やや船内図を見て自分の寝床がある部屋へ行き寝床を確認する。小樽までの寝床であるツーリストAの部屋は言ってしまえば個々の寝床を区切ったカプセルホテルのような感じであり、とりあえず寝るには問題は無いどころか十分すぎるほどである。荷物を置いて散策するにはセキュリティが心もとないが、船内ロビーには100円玉返却式コインロッカーがあり、そこに荷物などを保管できたので問題はなかった。

 

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サービス時間案内

その後、出港をデッキで(さっぱりとした状態で)迎えるために急いで風呂(大浴場)へ。烏の行水よろしく早々と風呂を切り上げ(コロナのせいでサウナが閉鎖されていたのもあるが)て出港を待っていたが出港時間になってもなかなか出港しない。その後、出港が遅れているという旨のアナウンスがある。まあ、しょうがない。待っている間、我慢しきれなくなったので出港してから開けようと思っていたビールをカシュッとやり、夜風に当たりながらビールを飲みつつ夜景を眺める。とりあえず船に乗っただけで何もしていないけど飲む酒はうまい。そうしてグダグダしているうちに出港準備が整ったのか、船は動き出していた。

 

 

手(に持ったライト)を振る地上の整備員(何と呼ぶのが正しいのか)の方々に見送られた後に、小さくなっていく舞鶴の街の灯をひとしきり眺めてから自分の今夜の寝床へと潜り込んだ。

 

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