北の大地へ日本の果てを見に行った話(4)- 北の大地で東の果てを見た -

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あっという間に4日目。

この日は5時35分の快速はなさき 根室行きに乗るために5時前に起床。

 かわいい看板に見送られて駅へ向かう。

眠気覚ましのガラナを買って列車に乗り込む。釧路から根室まではこの快速で2時間半ほどかかる。最初はそんなにかかるのかと思っていたが、釧路と根室の間の距離は135.4 kmもあるのでそんなもんだった。

 茶内はモンキーパンチの故郷の最寄り駅らしく、銭形警部が出迎えてくれた。

 

 てっきり根室駅が日本で最も東の駅だと思っていたが、どうも東根室駅が最も東の駅だった。東とつくからね。

そうこうしているうちに根室駅へ。眠い目をこすりながら降りると自分と同じく納沙布岬に行くらしい人々が。次は納沙布岬行きのバスの往復乗車券を券売機で買う。往復で1970円。バスの1日乗車券もほぼ同じ値段で売っていたが、時間が無く乗らないのでパス。買った後は根室駅裏側(写真)を見たり、ここから1時間くらいかかるのでトイレを入念に済ませる。バス乗車列ができていたので並んで乗ったが(普通の路線バス仕様)、座れないということはなくてよかった。

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根室駅裏

バスで1時間ほど揺られて納沙布岬へ。早朝に起きたというのもあって眠いし、体力を温存しようと結構寝ていたからかバス道中はあまり記憶がないが、ただひたすら真っ直ぐな道や、歴史を感じるバス停留所などがあって面白かった。地元の人の足にもなっている路線のようで、道中のべ10人くらい乗り降りしていた。

 そして納沙布岬へ到着。巨大なモニュメントと猫が出迎えてくれた。どうもここらへんに住み着いている猫のようだった。

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納沙布岬にある「四島のかけ橋」と猫

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四島のかけ橋

でかい。燃えている。前知識なしで行って、四島がモチーフなのだろうと思ったらその通りだった。

 

 幸子と納沙布岬を訪れることができて良かった……。ここがいわゆる「本土」の最東端、東の果て。(もちろん日本の東の果ては南鳥島)テンションが上がる。

納沙布岬沖をしばらく見ていたが、昆布漁なのか沖合には漁船が多く、それを監視しているのかロシアか日本側の船もおり、その向こう側にうっすら歯舞群島らしきものも見えた。納沙布岬灯台もすぐ傍にあった。

  • 海のもしもは……

 ハイスクールフリート劇場版、2020年1月18日公開!

後は、北方舘でエリカちゃんに会ったり、視察を証明されたりした。

 

納沙布岬灯台の後ろ側に、

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納沙布岬野鳥観察舎

というこぢんまりとした小屋を見つけた。土地柄ここで風が吹き付ける中長時間観察するというのは難しいため、建てられた小屋のようだった。

sea.ap.teacup.com

 

  • 釧路へ帰る

その後、再びバスに乗り1時間で根室へ、そしてそこから2時間半かけて釧路へ戻った。バスの中から停留所を(ほぼノンストップだったが)眺めていたが、小屋つきの停留所から簡易的な椅子だけの停留所など色々な停留所があった。行きでも思ったが、道が真っすぐだったので目の検査で使われる道路とそこに浮かぶ気球の画像を思い浮かべていた。

 バスの中で更新されていた僕ヤバを読んだ。

 

  • 網走へ

網走まで鈍行で3時間。今回はひたすら列車に乗るという目的なので、釧路湿原とかは又今度。

 

 鈴ちゃん。

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斜里川

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知床斜里から出てすぐあたり。オホーツク海が見える

網走で特急オホーツク4号に乗り換えて旭川へ。時間があれば、網走監獄とか見てみたかったけど、また今度。

 

 網走駅のホーム売店で駅弁と日本酒を買った。4種類くらい売られているようだったけど、夕方であり時間も時間だったのか既に2種類は売り切れだった。盛況のようだった。いくらが乗ったやつ(語彙力)を選ぶ。

  • 切符紛失

駅弁を食べ、日本酒を飲み、いい気分になったまま旭川で降りる。自分が乗ってきた列車を見送った後でいざ改札へ向かおうと……した所、大変なことに気がつく。

 前の座席の後ろにチケットホルダーがあったのだが、そこに入れ忘れたまま降りてしまったのだった。改札にすぐに向かい、駅員に事の顛末を説明する(早口)。幸いにもどこの車両で前から何番目とかは覚えていたので、淀みなくどこに忘れたかは伝えることができた(と思う。)

 

 それが功を奏したのか、無事30分もせずに車掌さんに見つけてもらう。とはいえその日のうちには引き取れないので、事の顛末を記した理由書をもらって明日の旅程(宗谷岬まで行って札幌へ行く)を終えた後で札幌で引き換えることになった。良かった~。

  • 明日へ……。

 

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#はいふりカメラしろちゃんラーメン入浴部

どっと疲れた&切符が見つかってホッとしたらお腹が減ったのでホテルを出てラーメンを食べに行った。美味しかった。その後でコンビニで酒を買った後でホテルに戻って飲んで寝た。こいつ食べたり飲んだりしすぎだろ。

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この日の移動距離は 列車で 135.4 + 135.4 + 169.1 + 237.7 = 677.6 km、バスで44 km ほど。次の日へ続く。

北の大地へ日本の果てを見に行った話(3)~東へ~

 

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というわけで3日目。やっと3日目なんです。

 北(旭川稚内方面)に向かうか、東(釧路、根室方面)に向かうか朝の段階になってまだ少し悩んでいたが、天候などを考慮して結局東へ向かうことにした。いずれのルートにせよ昨日入手したHOKKAIDO LOVE! 6日間周遊きっぷがあるため特急自由席が乗り放題であり、気は楽である。(もちろん運行ダイヤに注意しなければならないが……。)とりあえず14時くらいに札幌を発つ特急で釧路に向かうということに決め、それまで時間を調整しつつ小樽、札幌でぶらぶらすることにした。

  • 小樽観光

ひとまずチェックアウトまでの間、小樽駅周辺をぶらぶらすることにする。

なんと小樽で武道館を見つける。幸先が良い。その後も宛先も決めないままぶらぶらする。

 

 危ないね。

 ご苦労さまです。

 

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謎の建物(道路側)

 

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謎の建物(運河側)

 

この建物は一体?何かを保管する倉庫か何かっぽいが……。

 

北へ。の舞台の一つでありキツネ氏が現在地に設定していた(る)小樽運河工藝館の看板を見つける(と言ってもいまは別のスタジオが入っているが)。看板にはAM 5:00と書かれているが、そんなに早い時間からサンドブラスト体験が行われていたのだろうか……。

別段手作りガラスについては興味は無かったが、入口辺りまで入ってみることにした。この不躾な訪問者を、風鈴が、この工房で作られたのだろうか、出迎えてくれた。入り口付近には工房製の品だろうか、掘り出し物価格?で売られている商品がカゴに入れられて売られていた。

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出迎えてくれた風鈴

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入口付近で売られていた品物

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かつてのスタジオを思い起こさせる看板

かつてのテナントの看板に上から描き直したのだろう、薄っすらとかつての看板が見える。(il PONTE)

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銅像の犬もマスクしとる

そんなこんなで小樽の港の方をぶらぶらしたのだった。

 小樽駅構内バーガーキング

 

 倶知安(フラグ)

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小樽駅 ホームから
  • ていねっていいね

半袖しか持ってこなかったので急遽上に羽織るものをユニクロで買う。後から振り返るとナイス判断。褒めたい。また、ここにきてACのUSB充電器をどこかに忘れてしまったことに気がつく。小樽のホテルだろうか。仕方ないのでビックカメラでAnkerのモバイルバッテリーを買う。余計な出費になってしまったが仕方ない。ACから直接充電できないが、ひとまずノートPCでからモバイルバッテリー、モバイルバッテリーからスマホ等という経路で充電して残りの旅を乗り切ることに。

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札幌時計台

札幌時計台のそばに 札幌市民憲章が掲げられていた&前章に時計台のことが書かれていた。なるほど、がっかり観光スポットなどと言われるが時計台は札幌市民にとって切ってもも切り離せない関係のようだ。(憲章をどれだけの人が見ているか不明)

 

その後、onちゃんグッズを求めてさまようが……

HTBと勘違いしてSTVのイベント会場?に行ってしまったり、

 しながら、なんとかHTB社屋にたどり着き、onちゃんグッズをGETする

 o_n

 ここだけの話、水曜どうでしょう見たことなし。そのうち見よう。

  • 東へ向かう

札幌駅へ。と、その前にちょっと時間が余ったので、駅のすぐ北にある北海道大学まで散歩することに。とはいえ別にやることもないので、門から入ってすぐに引き返す。構内図見たけど流石北大、広いね。

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北海道大学

そして今度は本当に札幌駅へ。

北海道日本ハムファイターズに電撃入団叶わず(一緒に写っていないので)、ペナントレースのキーマンとなることが出来なかった、不覚。

札幌駅構内、ホームで駅弁を探すも、14時過ぎということでどこにも見当たらず、売り切れていた。仕方がないので駅そばを食す。めちゃくちゃきのこが入ったそばを頼む、うまい。

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#はいふりカメラしろちゃん駅そば入浴部

きのこマシマシな駅そば、ごちそうさまでした。

  • 東へ

札幌から釧路まで特急あおぞらに乗る。これが例の6日間乗り放題な切符である。これさえあればとにかく在来線は乗り放題どこまででも行ける、と浮かれていたが数日後にこの切符を巡って事件が起こるとはこのときは思っても見なかったのだった……。それはまたの話に。

 

  • 鹿との衝突

 

 

鹿と衝突して止まったが、車掌含め、関係各所が手慣れた感じだった。人身ではないのでこんなものなのだろうか。

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車窓 だいたいずっとこんな感じ
  • 東へ

 

  • 釧路着

というわけで、何事もなく(鹿とぶつかったが)無事釧路へ到着。

ホテル(釧路 プリンスホテル、GoToのおかげで安い、GoToさまさま)で一息ついた後、寿司を食いに行くことにする。回らない寿司(近いけど高い)と回る寿司(遠いけど安い)で悩んだ後、運動も兼ねて2.5 kmほど歩いて回る寿司を食いに行くことに。回る寿司はレビューとか食べログとか色々と見てなごやか亭 釧路新川店に、そこまで歩く。ここで昼ユニクロで買った長袖が役に立つ。半袖だと絶対寒い気温だ。一応北海道道東最大の都市らしいがほぼ人とすれ違わないまま、寿司店に到着。人がいねえ。

ちょっと遠かったが美味しかったので嬉しい。 嬉しい。そしてまたほぼ誰ともすれ違わないままホテルへ。駅近くを通っていたのだがほぼ人がいないという……。さすがに大丈夫だと思いつつ、野生動物が出てくるんじゃないかとビクビクしながら帰る。

 

 

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ホテル近くのボーリング場

ホテルに帰って風呂に入って体を温め、寝た。

 

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Google Map タイムライン 3日目

3日目の移動距離はGoogle Map タイムライン曰く 鉄道357 km、歩き 12.8 km (本当?)。経路検索サイトなどで見ると 382 km。一気に北東の太平洋側まで到達。

そんなこんなで3日目が終了。4日目に続く。

 

北の大地へ日本の果てを見に行った話(2)

前回

北の大地へ日本の果てを見に行った話(1) - No echo came back.

  •  起床からの小樽上陸へ

朝5時ごろ起床。眠い。ひとまずデッキに出て外を眺めてみると陸らしきものが。フェリーが飛ばしに飛ばしてあっという間に北海道に、の訳が無く位置情報を確認するとまだまだ道半ば能登半島沖だった。3G、4G回線は往路ではこの能登半島近辺まで繋がるが、その後11時間ほど不通になる。逆に言えばフェリー乗船20時間中でネットが繋がってしまう時間は9時間と結構長いことになる。

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フェリーからの長め(能登半島側)

 

 

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起床時フェリー位置

その後、少し船内を散策してから再び就寝。散策時にカップヌードルの自販機の値段を確認したが、BIGで250円、ノーマルが200円という値付け。値段は陸地より高めだがそれよりもチリトマトヌードルが無いので大幅減点。(その後知ったがチリトマトヌードルは売上で最近まで4位だったが、いまは味噌がその位置にいるらしい。ショック。)自販機については、ロビー向かいの売店の横に設置されており、上述したカップヌードルに加えてセブンティーンアイス、ビール発泡酒、ソフトドリンク、そしてタバコが売られていた。 ツマミについては自販機では取り扱いがなく、フェリーに持ち込むか売店が空いている時間帯に買うしかないようだった。

(今回乗船したのは「あかしあ」。施設などは 【はまなす/あかしあ】船内施設紹介 | 舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。

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フェリー内自販機

その後、再び目覚めたので朝食を摂る。朝食は事前にコンビニで買って持ち込んだチリトマトヌードルを摂ることに。フェリー内客室近くの給湯室で給湯器が利用可能であり、それを利用する。

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フェリー内給湯室設備

 

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#はいふりカメラしろちゃんラーメン入浴部

 チリトマトヌードルを食べた後、また1時間ほどベッドで横になった。

  • 姉妹船とのすれ違い

 おそらくは乗船中の一大イベントといえば姉妹船とのすれ違いである(らしい)。すれ違いが旨の放送が10時頃流れたため、ベッドから飛び起きてデッキへ向かった。人々が姉妹船の写真を取ろうと詰めかけていたが、写真を撮れないほど混んではいるということはなかった。はいふりカメラがオフラインでも使えて便利。遠ざかっていく姉妹船を眺めた後、ここがほぼ中間地点、すなわり船旅が後10時間ほどであることを考えながら船内に戻った。

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姉妹船「はまなす」とのすれ違い

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はいふりカメラで撮った 姉妹船「はまなす」とのすれ違い

その後ベッドで横になりながら、ロビーのソファ、ラウンジっぽいところでKindleで本を読んだりして時間をつぶす。10時間とはいえネットが繋がらない環境に身を置くのは久しぶりだった(ヨーロッパへの長距離フライト~12h 以来かもしれない)。

 

  • レストラン

割高だろうが一度はフェリーのレストランで食べてみようということで、フェリー内のレストランへ。あまり特別メニューらしきものも見当たらなかったので、ラーメン&カレーを注文した。1100円ぐらいだったかな。まあ、うん……フードコートとか学食にあるようなラーメンとカレーだった。(12時間ほど離れている)陸地を思い出して懐かしいのでよしとした。

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ラーメンカレー

 

  •  上陸、小樽へ、

その後、何やかんやで時間をつぶしているうちに17時となり、フェリーの旅も後3時間ほど。いつの間にか北海道の陸地が見えるところまで来ていたようで、デッキに出て外を眺めてみると生まれて初めて見る北の大地が見えた。

 

そうなると気分は高揚するもので、まだ上陸していなかったが記念としてビールとツマミを売店で買ってきてデッキでとりあえず飲み出した。(初サッポロクラシック

Twitterに画像を上げていることからもわかるように ここらへんの地点では4G接続も問題なくでき、11時間ほどと短い時間だったネット絶ちはめでたく終了となった。

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夕焼けと月

その後、夕焼け(雲で隠れてよく見えなかったが)と月をしばらくボーッと眺めてから船内に戻り、上陸のための身支度(といっても忘れ物がないか確認するぐらい)をして下船に備えた。

  • フェリー船内探検

 

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公衆電話 Edyは使えず100円玉専用

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舞鶴の昔の海図だそうだ

 

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知ってる

あとは下船、いよいよ人生で初の北海道上陸だ。

 フェリーターミナルでダジャレで出迎えられた。幸先が良い(そうか?)

 

その後、1日に1本しかないバス(このフェリーが来たときだけバスが寄る停留所なので当たり前だが)に乗って小樽駅前へ

 近くには政府指定低温倉庫もあった。(何を保管するのだろう)

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政府指定低温倉庫

その後小樽駅に到着。駅の券売機で翌日から有効となるHOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスをめでたくGETできた。これにより北海道でこれから何をするかがほぼ決定する。

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小樽駅正面から

 その後は北陸銀行を見つけて故郷に思いを馳せたり(実は同じほくほくフィナンシャルグループである北海道銀行が隣接する。このときは気が付かなかった。)、

あのセイコーマートであのガラナを買って適当なベンチで飲んだり(セイコーマートは閉店間際ギリギリだった)、

 

泊まったホテルであるドーミーインの夜鳴きそばを食べ、明日に備えて寝た。

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#はいふりカメラしろちゃんドーミーインの夜鳴きそばラーメン入浴部

 

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