北の大地へ日本の果てを見に行った話(5)- ミラノ、モントリオール、リヨンそして -

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前日、根室納沙布岬を訪れてから釧路や網走を経て切符を紛失しながら旭川にたどり着いた所からの続き。とにかく北に行きたいという旅の最初のモチベーション(そんなものあったのかと言われそうだが)を達成するべく、北に向かう。現時点ではとにかく北に行ってその後札幌に行くところまでしか考えていないため、北に行ったその後のことは札幌に戻ってからホテルで考えることにする。

北海道に来て何度も見た光景ではあるが、この道路と街灯がどこまでも真っ直ぐに続いているんじゃないかと思ってしまう、そんな光景。

  • ホテル朝食

ホテルの朝食。もともとはビュッフェ形式だったようだが、現在は従業員の方に持ってきてもらう形式になっていた。それでもこのボリュームにはびっくりしてしまう(確か色々割り引かれて一泊3000円とかだった気がするが……)。北海道では有名らしいカツゲンという乳飲料もコンビニなどで何度か見かけたがここで生まれて初めて飲んだ(左端)。甘い。朝食で英気を養ったところで旭川駅へ向かう。

ちょっと早くついたので、ぶらぶらと旭川駅内を散策。平日だが、通勤通学ラッシュ時を過ぎているためか人影はまばら。謎のオブジェがあった。

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謎のオブジェ(両側で表面の様子が異なる)

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(いつか)乗ってみたいね富良野線

富良野線にはいつか乗りたい。いつか、無くなる前に……。

 謎のキャラクターが描かれた不動産会社の広告。

切符……ではなく、前日夜切符を忘れた旨を伝えた窓口に赴いて業務連絡書(この連絡書を持っている人間は切符を車内に忘れたとか書いてある)というものをもらい入場。大変申し訳無い。0900発の宗谷に乗り稚内へ向かう。稚内までは3時間40分ほどかかる。

 

 

1240 稚内着。

最南の駅で指宿までの営業キロ(多分)が書かれたプレートもあった。

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稚内から指宿までの営業キロが書かれたプレート

稚内駅ホームすぐ隣、同じ建物内にある駅前バスターミナルへ行きバスの往復乗車券を買う。荷物を預け、宗谷岬までのバスが出るまでの間に建物内などをぶらぶらする。どうやら土産物屋や食堂に加え映画館も併設しているようだった。最北の映画館かな?

バスに乗り込み、バスに揺られて50分ほどで宗谷岬へ到着。

 北緯45度31分22秒、日本最北端の地へ到着。北緯45度の都市といえばミラノ、モントリオール、リヨンそして稚内である。北の大地の、その中でも北の果てに着いたのだ(実際にはもうちょっと北に島があるらしいが)。目を凝らすと遠くにサハリンらしきものも見える。スマホの地図で確かめると、この方角に日本の土地は無い。双眼鏡でも持ってくればよかっただろうが、薄っすらと見えた緑の土地はこの日本という国の北の果てのさらなる北、隣国ロシアであった。

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最北のさらに北を望む

その後、岬付近とちょっと高台になっているところを散策することに。

 

 

www.city.wakkanai.hokkaido.jp

 

 アスファルトについた足跡は猫のもののようだがそうでは無いようで、もしかするとキツネのものだったのかもしれない。

 骨も落ちとる。

 

その後バス待ちの列に並び、再び50分ほどバスに揺られて稚内駅へ戻る。昼についたがお昼を食べていなかったので、併設していた食堂でラーメンを食べてちょっと遅い昼食兼夕食にすることにした。

 

  • 防波堤ドーム、大鵬上陸記念碑

稚内駅でレンタサイクルを借りれるということだったが、残念ながら借りることができる時間を過ぎており、自転車で行ける範囲の散策はできなかった。稚内駅周囲を散策することにする。

 防波堤ドームは本当に長い建造物で写真に収めるのが難しかった。巨大構造物を神殿と評することがよくあるが、まるでそういった神殿のようだった(神殿を直接この目で見たことはないが)。

 ここからあの大鵬が上陸したらしい。大鵬母の船酔いがなければ大鵬の活躍はもとより、生きてはいなかったとか。

 

 

 稚内豆知識をいくつか。

  • 札幌へ、そして切符との再会

 

1746発の宗谷で札幌へ。ところで次の写真の宗谷の後ろに写っているパチンコ屋は最北のパチンコ屋なのだろうか。

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帰りの特急宗谷

日本酒とビール、そしてつまみを買い込み宗谷に乗り込んだ。終点まで行くので寝過ごしや乗り過ごしの心配が無いので気が楽でしょうがない。ついつい酒の量も増えるというもの。

 そうしていい気分になっているうちに列車はひたすら南下。鹿などとぶつかるといった事もなく、無事札幌に到着する。

 業務連絡書を駅員に渡して丸一日振りに切符と再会。良かった。そしてホテルに向かい、シャワーを浴びて明日の準備をして寝る。

 

明日向かう目的地は既に列車の中で決めてある。再び東へと向かうことにした。

 

 

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Google Map タイムライン 5日目

本日の列車での移動距離は 259.4 + 396.2 = 655.6 km。

 

次の日に振り返った稚内駅の思い出。